複業人材からの学びと刺激で 社員の成長に期待

株式会社シナノ
長野県佐久市岩村田1104-1
    荻野 沙織さん(総務部)      柳澤 光宏さん(代表取締役)   
荻野 沙織さん(総務部)
柳澤 光宏さん(代表取締役)   
課題:「成長中のECサイトにさらに力を入れていきたい」
想い:「地元企業をサポートし、地域経済の活性化を図りたい」

呉 達人 さん
FRONTIER TRADE 代表取締役。東京出身。2021年2月に神奈川から佐久に移住。これまでに、IT関連企業でのWEBディレクターのほか、オンラインでの商品販売・広告運用・WEBサイト制作・ECサイト構築・SNSメディア運営・WEBコンサルティングなど幅広く事業を展開。また、世界最大級のECカートシステムShopifyを活用したECサイト構築・支援事業も行っている。

複業人材を活用して企業成長のために何ができるかを思索

――今回、株式会社シナノでYOBOZE!を活用しようと思ったきっかけを教えてください。

柳澤(シナノ代表取締役):佐久産業支援センター(SOIC)という、佐久の製造業を中心とした企業が集まる組織の会議にYOBOZE!の方がいらして、地元企業と複業人材のマッチングが始まることについてお話しをしてくださいました。
 以前から、SOICも入居しているコワーキングスペースのワークテラス佐久で、多くの個人事業の方たちがお仕事をされていたのを見ていたので、複業人材に興味がありました。
 いずれ、彼らと地元企業とで何かできればいいなと考えていたので、お話しを受けてYOBOZE!を活用させていただきました。


――その段階で、企業側の課題だったり、こんなことを複業人材の方にサポートいただきたいという思いはあったのでしょうか?

柳澤:いえ。その時は、特に明確な課題があったわけではなく、まずはお話をする中で決めていきたいなと考えていました。YOBOZE!の複業人材の方が、どんな方がいるかも分からなかったので、何ができるかはYOBOZE!コーディネーターの方とミーティングをしながら決めていきました。その中で、IT分野に強い方も多くいると伺いました。
 ちょうど3年前からコロナ禍ということもあり、ネット販売にさらに力を入れていこうと考えていた時期でしたので、「ECサイト運用」というテーマで、複業人材の方と一緒にお仕事をさせていただこうかなというのが始まりでした。
 最初のミーティングでは、YOBOZE!コーディネーターの方から、かなり細かいところまで質問を受けたり、お話しをさせていただいて、ある意味でコンサルティングを受けているような感覚でしたね。

原(YOBOZE!コーディネーター):YOBOZE!が一番大事にしていることは、何がその企業においての課題なのかを見つけ出すことです。まずは、「課題が何か」ということをミーティングを通じて、考え、提案していくのが私たちYOBOZE!コーディネーターの役割だと考えています。
 ですから、シナノさんとの取り組みにおいても、すぐにプロジェクトを進めるのではなく、複数回、打ち合わせをさせていただき、課題と提案を練らせていただきました。
 シナノさんの場合は、ECサイトの運営はしっかりされてはいましたが、ECサイトを展開する上でのビジョンやコンセプトは何なのか?また、KPI設定など目指すべき方向性を最初に決める必要があると感じました。
 そこで、柳澤社長やECチームの社員の方と何度もお話しさせていただきながら、その方向性を一緒に定めていきました。

柳澤:「ECサイト運用」をテーマに据えた時、私の中でこの社員たちでチームを組みたいという構想がありました。それはITへの理解ということではなくて、複業人材の方と一緒に仕事をすることで、社員自身の成長につなげてほしいという期待を込めた人選でもありました。 
 正直なところ、ECサイトの運用の取り組みを変えて、すぐに売上を上げてほしいとか、結果を出してほしいという目的で、YOBOZE!を活用させていただいたわけではありません。
 もちろん、社外の専門的な知識のある方と一緒にお仕事をすれば、関わっていただいた分野において将来の収益が上がるのは当然の期待ですが、それを長続きさせるには、社員自身が、社外の方から刺激を受けて学び、成長していくほうが企業にとっては長い目でみたら、良いんです。
 そのため、YOBOZE!においても、複業人材の方との仕事を通じて、社員たちがどう変わっていくかということを一番の目的と考えていました。
 まだプロジェクト途中なので、今は社員たちの成長を観察している段階ですが、半年後でも一年後でも、何かしらの彼らの変化を見てみたいなという期待はあります。

ECサイト運用の得意分野で 地元企業の課題解決をサポート

――実際にどのような複業人材の方が、シナノさんのECチームに加わったのでしょうか?

原:シナノさんの課題を「ECサイトにおけるD2C戦略と運用プロジェクト」と設定したのち、ECサイト運用の経験と知見のある複業人材を検討しました。その中で、私とほぼ同時期に佐久に移住されて、佐久市に拠点を構えている呉さんをご紹介させていただきました。

呉:私は2021年2月に神奈川から佐久に移住してきました。2017年に会社を創業し、現在はECカートシステムShopify(ショッピファイ)というシステムを使って、企業のECサイトの構築や支援を中心に行っています。
 ただ、佐久に移住してからも、普段は首都圏の企業さんとの仕事が多く、もっと佐久の企業さんのお役に立ちたいという思いがありました。その中で、YOBOZE!さんからお話をいただき、シナノさんとご一緒に仕事をすることができて、とても嬉しく感じています。
 シナノさんとYOBOZE!の打ち合わせは、原さんがメインで進めてくださってますが、ECサイトに関する具体的な提案などを私が担当して行っています。

――ECサイト運用について、どのようなご提案をされていったのでしょうか?

呉:課題解決のためのご提案として、他社の事例なども含めながら説明させていただきました。自社で製造していない商品を売っているECサイトも多い中で、シナノさんの場合は、自社で製造し、すべて自社ブランドとして商品を展開されているのが強みだと感じました。その強みを生かすためにはどうしたらいいかということを念頭において、提案を考えていきました。
 例えば、一つの課題として、中長期的にお客様ともっと繋がるにはどうしたらいいかというものがあり、その接点を作るためにLINEの企業アカウント活用の見直しや新機能の使用方法についてお話させていただいたり、また、お客様の購買につなげやすくするための商品ページの見せ方を変える工夫などもご提案させていただきました。

複業人材との関わりによって 新しい情報や考え方に触れる楽しさに気付く

――複業人材の呉さんやYOBOZE!コーディネーターの原さんとのミーティングを経て、ECチームのメンバーはどのように感じられましたか?

荻野(ECチームメンバー):お二人とのミーティングの時間をチームメンバー全員、とても有意義に感じていました。
 最初に行ったことは、私たちの日頃の業務の見直しからでした。ECチームのメンバーは他の部署を兼務してますが、中々ECサイトの運用に対して、思考を整理したり、じっくり腰を据えて取り組むことができていない状況でした。
 それを自分たちの今の業務の棚卸から出来たことで、ECサイト業務との向き合い方が見えてきました。
 また、今までは、ECサイトの売上を上げるために、「次は何をしたらいいのかな?」といつものメンバーで話して、商品の見た目を変えたり、ツールを変えてみたり、小手先のことをやっているだけでしたが、KPI設定でまずはどの数字を大切に考えればいいのかだったり、ペルソナ分析を行い、お客様は実際にはどんな人なのかなど、情報を入手していったり、EC運営における土台作りを進めることができました。
 ページ自体はまだ改良途中ですが、呉さん達からのご提案に沿って、これから順次取り組んでいきたいと思っています。

――改めて、複業人材の方と一緒にお仕事をされてみて良かった点はどんなところですか?

荻野:私は2年前に東京から佐久に移住したのですが、東京で働いていた頃は自動的に入ってきた新しい情報が、地方にくると自動的には入ってこないということが、複業人材の方との仕事を通じて、よく分かりました。もっともっと、自分から積極的に情報をインプットしていかなくちゃいけないなと思いました。
 また、私は総務部を兼務していて、社員たちに研修機会を提供するのも一つの仕事なのですが、自分が新しい情報をインプットすることによって、「社員のこういう業務に生かせるのでは」という提案にもつながると気付きました。そういった面でも、複業人材の方との仕事では、ECサイト運営だけでなく、日々の業務においても、大きな気付きを得ましたし、また私だけでなく、シナノの社員たちの成長の一歩になっていると強く感じています。

■佐久地域の企業へのメッセージ

柳澤社長(企業側からのメッセージ): 佐久地域の経営者の皆さんは感度が高いと感じるので、複業人材の方々と一緒にお仕事をすることでビジネスチャンスがさらに広がっていくと思います。
 特に製造業の自社ブランドの販売という点では、ITやデザイン分野は必要不可欠です。ですのでその分野で得意とする複業人材の方の力が、とても大きな可能性に繋がるのではと感じます。ぜひ、YOBOZE!を上手く活用してみてください。

荻野さん: 複業人材の方と何ができるか、まだイメージがつかない経営者の方も多いと思いますが、YOBOZE!コーディネーターの方が課題を一緒に深堀りしてくださり、それが自社で解決できることなのか、もしくは複業人材を活用することで、もっとこういうことできそうなのかなど、親身に提案してくださるので、「とりあえず、こういうことがやってみたい」とか、「こういうことに困っているけど、どうしていいか分からない」という場合は、まずはYOBOZE!に相談してみるのもオススメです。

呉さん(複業人材側からのメッセージ): YOBOZE!を通じて、私の得意分野を生かして、企業側の困っていることや、課題解決のきっかけになれたら嬉しく思います。
 私自身、会社を経営していますが、規模が小さいので自分で発信をしたり、営業活動まで手が届かないのが正直なところです。そういった部分でも、YOBOZE!が個人事業主と、地元の企業とを繋げてくださるのは有り難いですし、地元の企業と一緒にお仕事をさせていただくことで、佐久の企業がさらに盛り上がってくれたら嬉しいです。その結果、佐久への移住者の方も増えてくれればいいなと思います。

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